おとな ときどき こども〜ガンプラ制作記録〜

ガンプラの完成品、制作工程、制作ハウツーの研究などを発信しています。

おとなときどきこども

エアブラシを使わずに鏡面風コーティング!5つの素材を比較調査!

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雑誌やネットでツヤッツヤに仕上げられたガンプラを見ると、綺麗だなー、いつか自分もあんな風に作りたいなーって憧れちゃいます。

綺麗な鏡面仕上げは、塗面を均一に仕上げていく必要がありますので、ドライブラシを使ったり、ヤスリで何度も研ぎ出しを行わなければならず、塗装環境と時間が必要になります。

私の制作環境はリビングルームのためドライブラシといった塗装環境は用意できません。また、制作時間は早朝、夜と限られています。そのため、鏡面仕上げを行うには難しい環境です。

でも憧れのツヤツヤで鏡のように光り輝くガンプラを作りたい!ってことで簡単にできる方法を試してみましたので、ご紹介していきます!

鏡面仕上げとは

金属や塗装面の表面に膜を作る仕上げを施し、研磨剤で磨き上げて表面が滑らかに反射する鏡のように光沢のある表面に仕上げること。ミラー仕上げ、ピアノ仕上げとも言う。ピアノの他にも、洗面台や便器のツヤツヤ感を想像してもらえらば分かりやすいと思います。

ガンプラでは、塗装面にコート剤やクリア塗料を垂れるほど厚く吹き重ねて、紙やすりやコンパウンドで納得行くまでひたすらに磨き上げていくことで、キットを鏡のように光らせて仕上げていきます。 鏡面仕上げに決まったゴールはなく、自分が納得できるまで、繰り返し行うと言われています。

ガンプラ鏡面仕上げの大まかな工程

やったことないのですが、色々と調べるとこのような工程となります。

  1. 塗装プランを考える
  2. 仮組み、分解をする
  3. サーフェイサーで表面処理をする
  4. 黒系塗料で下地色を塗装する
  5. シルバー系の塗料を塗装する(複数回塗り重ねる)
  6. クリア層を作る(複数回塗り重ねる)
  7. 完全乾燥(これが大事だそうです)
  8. 水研ぎ
  9. クリア塗料で塗装する
  10. 完全乾燥
  11. コンパウンドで磨く

工程7〜11は自分が納得行くまでひたすら繰り返す!

うーん、かなりストイック!悟りの境地に達しないと、完成まで辿り着けそうにありません(>_<)

ということで、私が試した鏡のような光沢が得られる方法を紹介していきます!

今回比較するコーティング剤

リビングモデラーという前提がありますので、匂いが少ないものをコーティング剤を選抜しました。

ここ数日、臭覚が落ちてまして、もしかしたら匂いが強いものがあったらすみません。

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左から

  1. GSIクレオス Mr.トップコート 光沢 スプレー
  2. Seria 水溶性艶出しニス
  3. DAISO 速乾UVレジン クリア ハードタイプ
  4. セメダイン 60分硬化型エポキシ系接着剤 スーパー
  5. HOMEI ワイプレストップジェルC(ジェルネイル用のトップコートです)

比較検証方法

クロームシルバー(タミヤアクリル塗料 X-11)を塗装したプラスチックスプーンに、各コーティング剤を塗布して、以下の比較項目を検証します。

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比較項目
  • 光沢感
    一番求めているのはこれ!
    傷の付きにくさ、肌触り感も見ていきたいと思います。
  • 扱いやすさ
    塗る方法(筆塗り、スプレー)、コート剤の伸び、硬化時間、ベースカラーの侵食を検証します。
  • コスパ
    これもとても大事な要素です。ガンプラは塗面が広いためコート剤の使用量が多くなります。高いと継続して使用できません。

検証

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左から下の順番で各コート剤を塗布した状態を並べています。

  • GSIクレオス Mr.トップコート 光沢 スプレー
  • Seria 水溶性艶出しニス
  • DAISO 速乾UVレジン クリア ハードタイプ
  • セメダイン 60分硬化型エポキシ系接着剤 スーパー
  • HOMEI ワイプレストップジェルC(ジェルネイル用のトップコートです)

パッと見た感じ、右3つのレジン、エポキシ、ジェルネイルがいい光沢を放っています。どのコート剤も下地を侵食せず使用できました

それでは、ひとつずつ見ていきます。

クレオス水性ツヤ出しトップコート

こちらはプラモデル制作ではド定番のトップコート。ただ吹いただけですので、鏡面とは言えませんが、他のコート剤との比較のために選抜しました。

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  • 光沢感
    5回ほど重ね塗りした状態です。塗膜は薄く光沢感はそこそこといったところです。
    軽く爪を立てて擦ってみましたが、表面の滑りが良く目立った傷はつきませんでした。
  • 扱いやすさ
    缶スプレーのため均一に塗ることができ、前準備、後片付けも必要ありません。
    乾燥時間は数時間ほど放置しておく必要があります。当然ながらベースカラーの侵食はありません。
  • コスパ
    88ml入りで540円。1缶でHG シリーズを3、4体ほど塗装できる量です。

100均水性ニス

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  • 光沢感
    下地は侵食しなかったのですが、ニスが弾かれてひどい塗りムラが出ました。
    手で触れるとベタつきがあり、指紋が残ります。
  • 扱いやすさ
    筆塗りのため、ある程度のムラは想定していましたが、弾かれるとは想定外です。紙粘土、木工用のためプラモデルには不向きだったのかもしれません。
  • コスパ
    セリアで購入したもので60ml入りで100円。ただムラと弾きがあるため、ガンプラ制作の実用には耐えられないと思います。

UVレジンクリア

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  • 光沢感
    周囲が映りこむほどのツヤツヤな光沢です。塗面は厚みがあり、深みのある輝きです。
    ベタつきはなく指紋跡も残りにくいです。
    肌触りはカッチリした感じで、爪を立てても傷はつきませんでした。
  • 扱いやすさ
    筆塗りですが、粘性のある液体のため塗った後は垂れずに筆筋は馴染んでいきます。そのため出来上がりはムラも目立ちにくいです。
    気泡が入ってしまう場合には、爪楊枝などの先の細い道具で除くことになります。
    硬化するには専用のライト(UVまたはLED)が必要で、UVレジンの場合は数分、LED対応レジンの場合は数十秒のライト照射時間と、非常に短時間で硬化します。
  • コスパ
    UVレジン液はメーカーによって品質が様々なようで、値段に比例して品質も高くなるようです。
    今回使用したレジン液はダイソーの5gで100円のものです。レジン液の有名なメーカー「清原」のものは、55gで1700円ほどで販売されているようです。
    また硬化には専用のライトが必要であり、そこそこの初期投資がかかります。

エポキシ接着剤

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  • 光沢感
    光沢感はありますが、表面が波打つようなムラが出てしまいました。触り心地はベタベタとしており指紋が残りやすく、コーティング材としては向いていないようです。
  • 扱いやすさ
    かなり粘度が高いため、垂れるくらいに盛ると塗りムラが馴染んで消えるのですが、盛り方が足りずにムラになってしまったようです。
    硬化時間は数分のものから60分と複数の種類があります。
  • コスパ
    110gセットで700〜800円ほどで販売されています。

ジェルネイルワイプレストップコート

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  • 光沢感
    滑らかな塗面でツヤツヤな輝きを放っています。
    こちらもレジンと同じようにカッチリとしています。こちらも表面は滑らかで、爪を立てても傷はつきませんでした。
  • 扱いやすさ
    ジェルネイルのキャップに付属の筆で塗りました。UVレジンと同様に粘性のある液体のため、塗った筆筋は馴染んでいき表面は滑らかに仕上がります。
    こちらも気泡が入る場合があります。
    硬化もレジンと同じようにライトを照射するとすぐにできます。
  • コスパ
    9mlで1000円ほどで販売されているようです。

まとめ

今回はドライブラシを使わない、家庭の事情で臭わないという条件の中、5つの素材で鏡面風のツヤツヤコーティングができるか試してみました。

この中で「UVレジン」と「ジェルネイルワイプレストップコート」が良い光沢を出せたのではないかと思います。

ただどうしても筆塗りとなってしまうため、パーツ数が多くなると塗装時間がかかること、塗りムラ、気泡の問題があるため、エアブラシのような均一な塗装を目指すのは難しそうです。

またコスパ面ではジェルネイルは流石に化粧品だけあって比較的高いです。レジン液についてもジェルネイルよりは安価なものの、厚塗りが基本となりますので、全てのパーツをコーティングしようとすると高くつく可能性もあります。

以上の基本的に難易度の高い筆塗り、コスパの低い厚塗りとなりますので、全てのパーツではなく、部分的に使っていくのには有効ではないかと思います!

ちなみにUVレジンで装甲全体をコーティングした作品をチョイ見せします。

こちらのキットの製作記はまた別の機会に発信いたします。

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UVレジン液を使用した華やかな光沢、そのほかネイル用素材を組み合わせることで、キュベレイの妖艶さを表現してみました。

よく見ると筆の塗りムラが見えてしまうのですが、それを気にしないほど自己満足な出来上がりです!